私たちのお店は、JR中央線東小金井駅から徒歩5分の、小金井市立けやき保育園の正面にあります。
2019年の5月に新しく完成したばかりの商業施設「MA-TO」に入居しました。
靴下の販売を通じて台湾靴下工場で製造された靴下のはき心地を知ってもらいたい
私たちは、靴下のOEM製造(オーダーメイド生産)を専業とする靴下メーカーです。
生産の95%は、台湾靴下工場です。社長は60代前半になります。
職人気質で、営業をするよりも一人で靴下の編機に向き合うことを好みます。
「靴下は美術品じゃない。履くものだ」
靴下のはき心地に対するこだわりが、なかなかお客様に伝わらないもどかしさから、社長がこぼした愚痴です。
デザインの再現性を保ちながらも、はき心地や耐久性に優れた靴下の製造ができる技術力が、台湾靴下工場の強みです。
キャラクターなどのデザイン靴下を作っていると、外観ばかりに気を取られてしまい、靴下は履くものであるという目的を忘れてしまいがちです。
靴下は試着ができないため、外観は見ただけでは、良し悪しがわかりません。
たかが靴下。されど靴下。売れるか売れないかだけを考えたら、外観が整っていれば良いのかもしれません。
しかしながら、お買い上げになられたあとで、靴下を額縁に入れて飾っておく方はいません。
殆どの方々が、実際に着用して、繰り返し洗濯して使用します。
靴下の良し悪しでリピート率も異なってきます。
実際のところ弊社のOEM事業も、製造の核を台湾工場に置いてから、顧客の再発注率が高く推移しています。
受注生産と平行して、靴下を着用される消費者の方々と直接対話ができる小売を行い、より多くの方に台湾靴下工場で製造された靴下のはき心地を知ってもらいたいと考えております。
キャラクタースニーカー靴下を仕入れて販売してみた
販売するための靴下は、9年間勤めていた、ファンシー雑貨メーカーから卸して頂きました。
ファンシー雑貨メーカー取り扱いの靴下も、一部台湾の靴下工場で製造されています。(2018年時点)
十数年前、僕に靴下工場を探すように命じた上司にお願いしたところ快諾をもらうことができました。
キャラクター表現が難しいぬいぐるみを製造しているメーカーが製作した靴下だけあって、デザインの細かい部分までこだわって作られています。
東小金井の高架下ストリートの周辺には、けやき保育園をはじめとする、保育園や幼稚園がたくさんあるので、キッズ、ベビーサイズを中心に仕入れさせて頂きました。
スーパーデリバリーで、ぐるんぱのようちえんのスニーカーソックスを見つける
実店舗を開店すると、1個からでも仕入れができる卸売のネットサイト「スーパーデリバリー」の会員になることができます。
サイトをのぞいていたら、「ぐぐぐ…ぐるんぱだ」なんとぐるんぱのようちえんの靴下。
「ぐるんぱのようちえん」は、親から子へと代々引き継がれてきた名作中の名作です。
スーパーデリバリーの在庫を全て仕入れてしまいました。ちなみに残りは7足でした。
高架下ストリートに新しく完成した商業施設MA-TOで靴下の販売を開始する
2019年の5月にお店をスタートしました。
初日こそ売れませんでしたが、開店2日目にして、ようやくお買い上げ頂くことができたときは、めちゃくちゃ嬉しかったです。
スーパーデリバリーで仕入れた、「ぐるんぱのようちえん」の靴下も残り2足になりました。
パディントンベア(くまのパディントン)の靴下もラインナップに加わりました。
現在お店の売り上げと、家賃を比べると、まだペイできていない状況ですが、お店を運営することにとてもやりがいを感じています。
なによりも嬉しいのが、お客さまのリピート率が高いことです。
東小金井に住んで40年になるおばあちゃんが、パディントンベアの靴下をお買い上げになられました。
数週間後、自らパディントンベアの靴下を履かれて、お店にいらっしゃって「とにかくはき心地がよいから、お友達にあげたい」
と言われて、さらに3足お買い上げになられたときは、とても嬉しかったです。
これが物販の醍醐味なのかもしれません。
OEM製造(オーダーメイド)のお客様に、お店の状況や、靴下を履かれたお客様の実際の感想を話すことによって説得力が増すのか、今年に入ってOEMの受注が伸びています。
お店については、現状は、週3〜4回の開店になりますが、継続していくつもりです。
お近くまでいらっしゃったらお気軽にお声がけ頂けるととても嬉しいです。